再興第104回 院展 を鑑賞して
未明に強い台風が関東地方を直撃し、一時はどうなることかと思われましたが、朝までには風雨も弱まり、台風一過とは程遠い蒸し暑い中、予定通り会場へ向かいました。
首都圏の交通機関は早朝から大幅に乱れましたが、午後にはほぼ平常に戻り、皆さん、会場への足は概ね問題は無いようでした。尚、浜松から高速バスで参加の富川さんは渋滞で何と7時間の長旅を強いられたとのこと、その根性に脱帽です。
参加者は当初最大15名のところ、この状況ですので最終的には9名となり、加えて、楽しみにしていましたギャラリートークも残念ながら中止となりました。今例会は少数メンバーとなりましたが、それでも14時には全員元気に鑑賞をスタートしました。
院展は適度な出品数のせいか疲れることもなく、普段着で鑑賞できることが他と一味違う良さと勝手に思っているのですが、今回はさすがに閑散としていたため、久しぶりに精神集中して鑑賞できたことは幸でした。
作品的には、個人的に興味のある風景画がどうしても中心になってしまいますが、概して見ごたえのある作品が少なくなく、中でも特に気に入ったのは「遠ざかる音」でした。実はこの作者は、ギャリートークの講師に予定されていた方でした。何とも残念!
鑑賞会の後、集合写真を撮って解散、その後8名の参加による懇親会が初めての居酒屋で催されました。道々、上野の森の至る所に散乱する小枝や落葉に台風の凄まじさを垣間見る思いでした。
懇親会では、美味い酒も食事もさることながら、メンバー各位の鑑賞の感想や見解を伺うことがもう一つの楽しみです。今回も視点の新鮮さや思いもよらぬ解釈等に大いに刺激を受けて帰りました。
ところで、恒例の図録争奪じゃんけんですが、どうしたことか、じゃんけんには滅法弱い私が頂戴するハプニングが起きてしまいました。
最後に、台風襲来時の開催という事態にも冷静に対処して頂いた世話人各位のご苦労に対し心より感謝申し上げて、今例会の感想といたします。
伊豆 康夫 |