トップページに戻る 

第88回 国展 鑑賞会
国立新美術館  5月9日(金)


       第26回例会は「第88回国展」を鑑賞しました          (石原勝年 記) 

 新年度最初の鑑賞会は、5月9日(金)、新緑に包まれた国立新美術館で行われ、今年88回目を迎えた「国展」
を鑑賞。参加者は、今年度から新メンバーになった3名を含む20名でした。

「国展」は、「日展」や「院展」同様、出展作品を広く一般から公募する公募展ではありますが、展示される絵画
のほとんどは、現代絵画のジャンルに入るものです。当日展示されていた絵画も、「国展」のモットーである「創作
の 自由」にふさわしい、発想豊かで個性的な作品ばかりで、「院展」や「日展」にはない自由さ、楽しさ、面白さ
を味わいましたが、何を言いたいのか、作者の意図が分からない作品に、やや疲れの残った人もいたようです。

 いずれにしても、今まで出会ったことのない様々な絵画に接し、自分の美意識を広げ、深める2時間を過ごした後、
六本木交差点近くの“フランス風中華レストラン”で親睦の環を広げました。

新年度最初の鑑賞会ということで、懇親会の最初には、昨年度の決算報告と、新年度の活動計画の話し合いが
行われました。
 
懇親会恒例の作品集(出展作品の画集)の抽選では、長年にわたって外れ続けた伊藤洋之さんに遂に幸運の女神が
訪れました。ということで、当日の感想は伊藤さんです。



会場で配布されたパンフレット  ★画像クリック拡大 展示会場:感動の伊豆さん大亀さん 
     国展に因んだURLはたくさんありますが ここから ご覧になってみてください。
                                            【関連リンク】 国画会
 
  柴山さんの染色の先生の作品の前で

 出展作品の「画集」の進呈 
 
 「国展鑑賞会」に参加して             (伊藤洋之 記)
 
私としては国展へは初の参加で、大変楽しませていただきました。これまでの、院展・日展はあまりにも
人口に膾炙し、事前の想像通りの作画画風と、その凄さに圧倒させられていたものですが、今回の国展は
内容が身近で、知っていたようで、意外にまだ見たことのない傾向のものでした。だが、半分昔の仕事の
思い出に浸りながら、むしろ安心して鑑賞させて頂きました。 
 
ずっと昔、1960年代に全盛を極めたアバンギャルドとか、少し遅れて再生流行に乗ったシュールレアリズム
・前衛絵画とか、の単語は、同じころ入社した私としては、只々、近寄りがたい存在でした。さらには、
仕事で身近に感じていた日宣美の崩壊は、 ポスター・新聞/雑誌広告への学習意欲をも断ち切られた感が
あったような気がしたことも事実です。好きであっても、そんなこんなの近代絵画との距離感でした。
いっそ、今風に広義ポップアートと括ってアプローチできたらよかったのに。

といった、過去の見過ごした思い出のようなものが、今回この美術館にすべて集約再登場したような印象です。
ここに展示されている絵の一つずつに、影響を及ぼしたであろうあの頃のデザイナー等(画家ではない)を
思い浮かべながら堪能しました。 でも、実際はそれぞれの今の画家の、現在のイメージの昇華であろうことは、
いまさら論を張るものではありませんが…。

同行参加の皆様のサインのある、「88th 国画会画集」は、これまで抽選に外れ続けていた小生が、こんな
タイミングでやっと当った冊子です。他の時とは意味が異なるもので、大切に書棚におさめ、時折ニヤリと
しながら見るよう、置かせていただきます。そして、デザインスケッチではなく、絵画集としてみるように。
ありがとうございました。  

展示写真や造形には、さらに具体的感想がそれぞれありますが、話し続けていると長くなりますのでまたの
機会に。

この同好会へ参加させていただいたお陰で、毎回楽しく、一応日本画の専門大学院卒だと納まっている娘との
会話材料もでき、感謝感謝です。石原様はじめ、新体制の世話役の皆様、これからもよろしくお導きをお願い
します。
 
 

 ♪  集合写真:入場口前で  ♪(敬称略)             撮影:石原 

岸本  小田  露崎  柴山  富川  鈴木  石崎  谷口  柚木  西岡  伊藤
石川   藤江   浜口   伊豆   城戸  鈴木(黎  甘利

第88回 国展鑑賞会 ご案内ページ

  トップページに戻る 
                   
                                                                                                                    <2014/06/01 写真:文責:石原>