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院展」で日本画を楽しみました


      暑かった夏に別れを告げ、どこからか虫の音が聞こえる上野公園。本年度2回目の鑑賞会は、
9月3日、上野公園の奥に佇む東京都美術館で、「第99回再興院展」を鑑賞しました。

             ご存知の通り「院展」は我が国を代表する日本画の公募展。
            今年も素晴らしい作品が 数多く出展され、参加者は日本画独特の表現を堪能しました


鑑賞会の後は、上野駅にある「ぶんか亭」で、和やかな
懇親会が行われました。

今年特に印象的だったのが、懇親会恒例の感想スピーチ。
全員が順番に、自分が気に入った絵について、絵葉書などを
示して感想を話すのですが、今回は、自分なりの鑑賞観を熱く語る人が何人かいて、鑑賞会を重ねる毎に、会員の皆さんが“進化”していることを伺わせました。
皆さんのスピーチを聞いていると、絵の見方、美に対する意識などとても参考になります。 

これまた懇親会恒例の「作品集プレゼント」には、柚木(ゆうき)さんが当選されましたので、氏に鑑賞レポートをお願いしました。

次回は、ブリヂストン美術館で、ギャラリートーク付きの鑑賞会を予定しています。絵の好きな方ならどなたでも参加できる、気楽で楽しい会です。登録されていない方の新参加も含め、多くの方のご参加をお待ちしています。 


                 世話人 石原勝年 記


  私の気に入った絵は…


作品集の贈呈

女性陣で華やか


いい絵を見て満足気


参加者全員で
          
 高橋  吉田  鈴木  伊豆  石崎  富川  西岡

         岸本 城戸 張替 大亀  伊藤 藤江 柚木 谷口

原  山田  柴山  鈴木  露崎  大島  堀川

         


院展」を鑑賞して
                          柚木道夫

 8月下旬からぐずついた天候が続いた東京でしたが、当日は芸術の秋の幕開けにふさわしく、天候も晴れ上がる絶好の同好会日和となりました。

 午後1時、23名の参加者が上野の「東京都美術館」ロビーに参集しました。最近では最多の参加数だそうです。 

 簡単なオリエンテーションの後、展覧会場に入場。各々のペースで展示の全300点の鑑賞を、1時間半にわたって楽しみました。

 鑑賞後、玄関前で集合写真を撮影。その後上野駅舎の懇親会場へ移動。堀川益雄さんの乾杯の元、互いの懇親を深め、恒例の各人の気に入った作品の紹介を行いました。購入したハガキを見せながらのスピーチです。

  私が感銘を受けた作品には、次の3つをあげました。

①      松村 公嗣 氏の「ほたる」

②      田淵 俊夫 氏の「月明かり」

③      大野 逸男 氏の「牡丹」

 「牡丹」以外は、日ごろから色彩が比較的出ている絵に
 なじんでいるせいか、こうなったのかと感じました。
 「牡丹」は葉や花びら表現が性にあいました。

  皆さんが選んだ中から、特に、後藤純男氏の「桜島」 下田義寛氏の「来春」(朝焼けの富士?)松村公嗣の「どんと」などは力強く素晴らしい画でした。

   同人以外の画で、ハガキになっていなかった絵の中にも描かれたもの(人物であれ、風景であれ)に穏やかでかつ楽しい雰囲気をかもしだしているものや、暗示的なものに好感の持てるものが多数あったように思います。

   幸いにも、最後の阿弥陀くじで「第99回院展全作品集」のプレゼントに当選したものですから、何度も見直して鑑賞会の余韻を楽しんでおります。


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